ジャネット・クラインに夢中!
もうすぐ「ジャネット・クライン(以下JK)とハ−・パーラー・ボーイズ」の日本ツアーがある。
JKはウクレレ片手に主に1920〜30年代のアメリカ音楽を今に伝える小粋な姐さんで、アコースティック・スウィングの静かなブームとともに我が国にも一部に熱狂的なファンを持ち、日本ツアーは二度目だそうである。またアルバムの日本盤には敬愛する鈴木惣一朗伯父も推薦文を寄せている。
なにがイイって声がイイ。好きな女性シンガーと言えばまず頭に浮かぶのは僕の場合、ジャマイカの60年代の音楽「ロックステディ」の名シンガー、故フィリス・ディロン(彼女への僕の愛は以前エイベックスから出版されたジャスタ・マガジンのロックステディ特集を読まれたし)だけど、新たなアイドルと出会ったカンジだ。
二人に共通するのは僕が思うに「茶目っ気」と「ブルースフィール」。要するに、カワイクて、楽しくて、泣ける。
そして僕が注目するのは「埋もれている、しかし愛すべき曲(楽譜)を探しだして今に蘇らせる」というJKの音楽作法だ。
「カバーよりオリジナルをありがたがるのは誤った態度である」とは大滝詠一、山下達郎の両氏がことあるごとに言っておられることで、つまり「すぐれたカバー」は「すぐれたオリジナル曲」を創造するのと同じか、それ以上に価値のある創造/批評になりうる、ということだと思う。
そしてそのことを僕にハッキリと気付かせてくれたのはトマトスの「ロック・ユア・ベイビー」、そしてロックステディ音楽との出会いだった。まさに「オリジナルを超える」カバー。
しかしさっき予定表を見ていて気がついた。自分のライブの予定とJKのツアーがことごとくカブってる!ゼッタイに観たいのにひとつも!観られない。なんでなの〜。みんな僕の分まで観て、踊ってきて!