原爆の日

ocha-uke2008-08-06

先日広島へ行った際、原爆資料館を訪れてきた。ずぅーっと「行かなきゃ…」と思っていたが、ようやく時間が取れたので。実はひと月ほど前、父も宮城の片田舎から初めて?広島へ行き、見学してきたそうだ。聞けば、やはり前から行ってみたかったらしい。父がそんな事を考えていたとは知らなんだ。


意外だったのは修学旅行の生徒に混じって、アメリカ人とおぼしき白人の団体客が多数いたこと。アメリカでは広島、長崎への原爆投下は「戦争を早期に終結させ、多くの命を救った」として正当化する教育が徹底されているらしいので、さしたるわだかまりも覚えないのかもしれない。しかし、「原爆が多くの命を救った」とは、ブラックジョークにしても黒すぎる。


「過ちを繰り返しませぬから」という例の慰霊碑に手を合わせる事はしなかった(父は手を合わせたらしい)。刻まれた文言に明らかに誤りがあると思われるから。正しくは「女、子供、老人等の非戦闘員への原爆投下という人類史上最悪の過ちを二度と繰り返させませぬから」だ。とにかく、どんな詭弁を弄しても絶対に許すことのできない「悪魔の所業」であると言わねばならない。


非道な原爆の被害にあわれたすべての方々に謹んで哀悼の意を捧げます。 平成二十年八月六日 今野英明


追記:北京五輪は一切観ません。チベットウイグルへの民族浄化(なんて恐ろしい言葉)、及び日本の少女を死なせかけた毒餃子事件に抗議して。我ながらいじましいほどささやかなプロテストだけど、五輪景気にひとくち乗りたい人たちにとっては案外脅威に映るらしいので。どんな小さなことでもできることはあるはず、と信じたい。